骨粗鬆症について

 骨粗鬆症は大根や西瓜に鬆が空くのと同じように、骨に鬆があいた状態です。骨は常に新陳代謝を行い、約200日をかけて古い骨から新しい骨に変わります。骨量は20歳まで増加し、閉経するまでほぼ一定に保たれます。骨量は骨の中にあるミネラル主にカルシウム、リンの量をいいます。骨量が若年成人平均値の70%未満であれば骨粗鬆症と診断します。骨粗鬆症があっても腰痛を訴えるとは限らないため、治療が遅れる場合があります。

 閉経後5年間は年間約3%の骨量減少、その後は約1%の骨量減少があります。女性の寝たきりの原因は転倒骨折で、骨粗鬆症が大きく関わっています。

 当院では骨粗鬆症で来院した患者さんに腰のレントゲン、血液検査、骨代謝マーカー、骨量等を測定して、その患者さんに適した治療薬を選びます。また腰痛、下肢筋力の低下に対してはリハビリを行い腰痛の改善と転倒防止に努めています。

 千葉市は骨粗鬆症検診を行っています。腰痛がなくても検診を受けて下さい。骨量が減少している場合は積極的に治療を行ったほうが良いと考えます。

骨粗鬆症で骨折しやすいところ

背骨の圧迫骨折
背骨の圧迫骨折
手首の骨折
手首の骨折
大腿骨の頚部骨折
大腿骨の頚部骨折

正常な骨、もろくなった骨のちがい

正常な椎体
正常な椎体
もろくなった骨(骨粗鬆症)
もろくなった骨(骨粗鬆症)

出典:(社)日本整形外科学会 整形外科シリーズ1 CODE MB(1)309-2

骨粗鬆症って、どんな病気ですか?

骨粗鬆症って、どんな病気ですか?
骨粗鬆症は、なぜ治療が必要なのですか?

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監修:医療法人社団長寿会長谷川整形外科理事長 長谷川和寿

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